「じぶんらしく」生きることの総括
あなたらしい生き方を見つける旅:5つの視点とヒント
こんにちは。合同会社じぶんらしく藤嶋ひじりです。大学生からの「じぶんらしく生きる」ことについてのインタビューを経て、考察してみた続編です。
「じぶんらしく生きるとは、どういうことだろう?」
この問いは、まるで終わりのない旅のようです。私自身、小学生のころから「なぜ生まれてきたのか」「何のために生きるのか」と、深く考える日々でした。あまりに考えごとが尽きないので、「頭の中を空っぽにする遊び」、つまり「無になる」ことに挑戦しながら学校に通っていたものです。
動物のなかで、生きることに「意味」を見出そうとするのは人間だけだと云われます。生きていることに意味があるかどうかはだれにもわかりません。もし意味があるなら、それはだれかに与えられるものではないと思うのです。自分の人生なのだから。「自分で意味を与え、積極的に行動することで、自分を輝かせたらどうだろう?」。これが、今の私の考えです。
人生をステージに例えるなら、そこで輝けるかどうかは、自分次第だと思うのです。いきなり演者になるのが怖いのなら、ステージの端で演者や客席を見守る「木」の役でもいいかもしれません。大切なのは、その役割を自分で決めること。「だれかに与えてもらう・教えてもらう」のではなく、あなた自身が主体性を持つことで、人生はきっと豊かなものに変わります。
私にとって「じぶんらしく生きる」とは、自分自身を探求し、深く掘り下げること。そして、この広い世界の中で「自分」がどこにいて、どんな役割を担っているのかを確認することでもあります。
私たちは一人では存在できません。必ずだれかとの「関わり」があってこその「自分」です。私が私であることは、AさんがAさんであること、BくんがBくんであることと同じ。一人ひとりが「自分らしさ」を取り戻せれば、互いに不必要なエネルギーをぶつけ合ったり、足を引っ張りあったり、無闇に相手の領域に踏み込んだりするような不自然さも減っていくのではないでしょうか。
まるで家にたまるホコリのように、私たちは日々の生活の中で「常識」や「知識」、それに伴う「感情」などを無意識のうちに「本音」や「想い」の上に積み重ねていきます。時には、「このホコリはどこからきたのだろう?」と考えてみたり、「このホコリを取り払った自分」を想像してみたり、また「このホコリをヒントに社会を見つめる」ことも大切です。
自分を考え、他人を考え、社会を考え、そしてこの世界を考える。
それこそが、「自分らしさ」を見つけるヒントになるはずです。
「自分らしさ」を見つけるための5つのヒント
では、具体的にどうすればいいのでしょうか? 私が実践している、または私たちで大切にしていることを5つご紹介します。
1. 「そもそもどうして?」と問いかける
私たちは常に、さまざまな事柄に対して「そもそもどうして〇〇なんだろう?」という視点を持つようにしています。仕事や将来の計画を話し合うミーティングにおいても、この言葉が頻繁に出てきます。
与えられた情報や知識、あるいは「普通」や「常識」といった概念、親や先生、友人、メディアからの情報に対しても、「どうして?」と純粋に知ろうとします。
闇雲に疑うのではなく、「知ろうとする」のがポイントです。単に疑うだけでは、相手と敵対関係になってしまう可能性があるからです。
2. 「斜めの関係の大人」と話す
私の場合、親との関係に悩んだ時期が長かったので、「家族以外の大人の話を聞く」ことを長年続けてきました。中学時代の辰巳先生、高校時代の伊敷先生、短大時代の原先生、そしてアルバイト先の年長者の方々。いつも話を聞いてもらいに行っていました。それは、自分の考えが否定されるべきではないことを確認したかったからだと思います。
3. 読書で視野を広げる
特に若いころは、たくさん本を読みました。本は、私たちに知識や新たな視点を与えてくれます。ただし、選ぶ本はやはり「自分軸」で偏りがち。だからこそ、思いがけない言葉や考え方に出会える「対話」のほうをより大切にしています。
4. 自分と対話する(自問自答)
日記をつけるのも非常に効果的です。私は中学時代から日記をつけてきました。起こった出来事と、それに対して感じたこと、考えたことを淡々と書き綴る。これは、自分を客観的に見る練習にとても役立ちます。また、親しい人に「私ってどんな人だと思う?」と尋ねてみるのもいいでしょう。意外と自分のことは、自分が一番知らないものです。
5. 「感情」を大切にする
前回のプログに書いたように、自分の「感情」は羅針盤。「感情」を大切にすることも忘れてはいけません。「自分をよく知らない」ということも、ある意味「無知の知」ですね。自分を知っていくことは、少し勇気がいることでもありますが、新しい自分を発見することで、自信につながることもあるでしょう。ハーブ研究家のベニシアさんは「大切なことはすべてハートが教えてくれる」と、よくおっしゃっていました。もやっとするなら「反省」が必要かもしれないし、いらっとするのなら「悲しむこと」が必要かもしれません。わくわくするのなら、それを選んだほうがいいということのはずです。
生きることは、「自分」を知り、その「自分」を最大限に生かすための冒険。そんな冒険を怖がらずに生きることこそが、「自分らしく生きる」ことなのかもしれません。旅は、まだまだ続きます。